この電子母子健康手帳アプリは、川崎医科大学・川崎医療福祉大学の共同研究チームが平成28年度総務省の戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)を受けて研究開発している母子健康手帳アプリです。
プロジェクトのメンバには産婦人科の医師、小児科の医師、助産師、看護師、医療情報学の研究者、スマホアプリ開発ベンダ、クラウド基盤開発ベンダなど多くの専門家が携わっています。
このアプリが他のアプリと違う大きな特徴は、この研究プロジェクトに参加すれば、連携している医療機関の妊婦健診データや胎児の超音波画像が自動的にアプリへ転送され、いちいち手入力しないでもいつでも見ることができる点です。
また、データはデータサーバに保存されますが、スマホ自体にも保存されるので、通信できない環境でも利用できます。(ただし1度は、通信してデータの送受信が必要になります。)
■妊婦健診・超音波画像の自動転送
プロジェクトと連携する医療機関で妊婦健診を受けると子宮底長、腹囲、体重、血圧などの測定結果や、浮腫、尿蛋白、尿糖、ヘモグロビン量 (Hb) などの検査結果、そして胎児の超音波動画を自動的にスマホアプリへ送ることができます。そのほか、医療機関で受けた以下の検査も自動転送されるので、手入力の必要がありません。
・ 不規則抗体
・ 子宮頸がん検診
・ 梅毒血清反応
・ HBs抗原
・ HCV抗体
・ HIV抗体
・ 風しんウイルス抗体
・ HTLV-1抗体
・ クラミジア抗原
・ B群溶血性連鎖球菌
■胎児の成長を見える化
妊婦健診の検査結果から胎児の推定体重を取り出してグラフ化することにより、胎児の成長を実感することができます。
■医師・助産師によるデータ入力
妊婦健診時に医師や助産師から受ける以下のような指導を記録することができます。
・ 貧血指導
・ 内服指導
・ 食事指導
・ 便秘指導
・ 安静が必要か
・ 入院準備の確認
・ 分娩についての説明
・ 切迫早産についての説明
・ プレネイタルビジット
■厚生労働省の省令様式に準拠
入力項目は厚生労働省の省令様式に基づいているので必要な項目を網羅しています。
■育児日記(マタニティダイアリ)機能搭載
母子健康手帳に加え育児日記(マタニティダイアリ)機能を搭載しているので、日々成長する胎児の記録や両親の気持ちを写真や動画とともにブログのように思い出として残すことができます。